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Adventurer3でモデルに横ずれが出る問題を修正するクサビを作ってみた [技術]

FLASHFORGEのAdventurer3でモデルを出力すると時々横方向におかしな線が入ったり、途中で全体的に左や右にずれたりします。ネットを見ていたら「X方向に台座がズレる」と書いてある記事がここここに見つかりました。これは3Dプリンターとしては致命的な欠陥のような気がします。手持ちのユーザーガイドには特にそんなこと書いてないし。出力中はビルドプレートを固定できるような構造にするとか、固定するための小物を付属品として同梱するとか、改善してほしいな。

さて、愚痴っていても解決しないので自分でなんとかしないと。Adventurer3のプラットフォームベースには左右の中央ににわずかな切り欠きがあります。奥行きは5cm程度です。上にリンクした記事ではこの隙間に爪楊枝を詰めたりして解決しているようなので、Adventurer3で詰め物を作ってみました。幅40mmx高さ8mmx厚さ最大2mm程度のクサビです。モデリングはBlenderで適当にやっつけました。このクサビを5cmの隙間に挟むと、少なくともビルドプレートを指でずらすことはできなくなり、固定できたようです。

全体像
斜め

立ててみた
縦

隙間にはめたところ
は隙間にめたところ

このブログではGXやSTLは残念ながら添付できませんが、BlenderFreeCADのようなアプリで簡単に作れますよ。

適当に出力したらぐちゃぐちゃになって、全部ヘッドに張り付いて一度失敗したものの、FlashPrintのパラメータの調整でなんとか綺麗に完成しました。こんな感じです。

Resolution: Hyper
Layer Height: 0.08mm
Print Speed: 10mm
Fill Density: 100%
Extruder: 210°C
Platform: 50°C
ラフトなし
サポートなし

使ったのはPLAのメタルフィラメントです。たまたま今それが刺さっているからという以外には特に理由はありません。フィラメントの使用量は16cm程度ですので、半端に余っていて使い道のないフィラメントを消費できます。所要時間も25分程度ですよ。

クサビを刺した状態でモデルを出力してみたところ極端な横ずれは解消できたようです。ところが今度はY(前後)方向のズレが気になるように。ヘッドが低すぎて時々造形物にぶつかり、その勢いでプラットフォームが動いてしまうのかも。次はヘッドを少し上げてみようかと思います。

注意点を一つ。これを右の隙間に刺して出力すると、なんらかの理由でモデルが右端の中央あたりにくる場合に送風口(ダクト)がクサビに引っかかっります。そのせいでプラットフォームを前後に移動させるギアから悲鳴がガリガリガリガリッ。壊れかねないので左の隙間に挿しましょう。左にも送風口があるタイプのヘッドもどこかで見た気がするのですが、その場合はクサビをちゃんと設計することをお勧めします。自作するのでなければ爪楊枝がお手軽ですかね。


2021/5/29追記

去年書いたこの記事はそれなりにアクセスがありますが、その後ネットを見ていて間違っている気がしてきました。

横ずれは出力したモデルにノズルが衝突するのが原因なので、ビルドプレートがずれないようにするのではなく、ノズルの高さを少し上げて、出力したモデルにノズルが衝突しないように調整して解決するのが正しそう。
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