SSブログ

FlashForgeのメタルフィラメントのパラメータ [技術]

Adventurer3に付属していた赤色のフィラメントが足りなくなってきたので、しばらく逡巡して結局アルミニウムのメタルフィラメントを購入しました。

リンク先のページに「プラットフォーム欄」があり、メタル系でないフィラメントのページでは温度が書いてあるのですが、このアルミニウムのフィラメントでは「不要」と書かれています。この意味がわからずにあれこれ考えたのですが、とりあえず0度でやってみたところ大失敗。縁が反り上がり波打ってしまいました。最初から兆候はあって、しばらく眺めていても改善の兆しがないので10分程度で中断しました。

その後、プラットフォーム温度80度で別の立体の出力を行ったら今度は温度が高すぎたのか、層が積み重なるにつれて左方向にずれていって、これも成功とは言い難い結果に。最初から最後までずれているので、横から見ると斜めになっているのが明らかです。そういえば以前に赤フィラメントで出力した立体も最下層が少しずれていることがありましたが2-3層程度で、最後までずれ続けるようなことはなく、ここまで極端ではありませんでした。週末なので販売会社のサポートの電話も使えません。

海外のサイトも見てみましたが、MetalのHot Bed Temp.欄はNot Necessaryと書かれています。日本語ページも英語ページもこれでは意味がわかりません。本当に推奨温度はないのかな。スペック表修正してくれないかな。

一夜明けて天気がよく気分がいいので、適当な温度で何度か試してみたところ、40度が良さそうです。一部ズレはあります。また、brimやraftは使っていないので、最下層が全体的に外に広がっています。ほんのちょっとですけどね。これは過去にも経験があるので諦めます。(その後も何度か試したところ、70度でラフトをつけるとうまくいきましたので、下の表を訂正しました。)

以下、忘れないように、成功したときにFlashPrintでgxファイルに書き込まれたパラメータです。

パラメータ
Layer Height0.18mm
Perimeter Shells2
Fill Density15%
Fill PatternHexagon
Print Speed60mm/s
Travel Speed80mm/s
Extruder210°C
Platform40°C70°C


解像度をHyperでスライスしたのときの層の厚さは0.08mmですが、これだとフィラメントの押し出し量が少なすぎたのか、それともプラットフォーム温度を50度にしたのが災いしたのか、木の枝のような形状のサポート材が何箇所か定着せずに糸くずのようになってしまい、失敗しました。組み合わせを網羅するのは時間的に不可能だし、無駄になるフィラメントも安くないのでこのへんで妥協しつつ、毎回微調整してみるつもりです。光造形だとこんな苦労はないんだろうなぁと思いますが、臭いがひどいらしいし、ネットの動画を見ていると後処理も面倒そうなので、当面このままフィラメントでやります。

さて、メタルフィラメントの感想です。赤のフィラメントだと表面の凹凸が見にくいのですが、アルミニウムのフィラメントは細かい凹凸までよく見えるので、その点は赤より断然いいです。平面の凹凸が見えすぎて欠点が目立つとも言えますが、最終製品ではないのでこんなものかと。金属感は思っていたほどではないです。

モデリングはBlenderに内蔵されているPythonでやっています。いつもアプリを使っていなければ画面操作は忘れますが、コードとして保存しておくと再現や調整、拡張が容易です。結構計算させるので、立体が画面上で形になるまでには何分もかかったりします。完成するまではBlenderのCPU利用率が高いまま張り付いていて、まさに計算機に仕事させてるって感じです。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。